眼球とまぶたの間を結んでいる薄い膜を「結膜」といいます。この結膜に炎症が起こる結膜炎になると、目やまぶたが充血したり、目がゴロゴロする、目やにがでる、まぶたにブツブツがでる、腫れるなどの症状がでます。結膜炎の原因には細菌やウイルスだけでなく、アレルギー物質などさまざまなものがあります。目のかゆみや充血などが気になりましたら、早めにご来院ください。
ウイルス性結膜炎
主に、流行性角結膜炎(はやり目)、咽頭結膜炎(プール熱)、急性出血性結膜炎、の3種類があります。ウイルス性結膜炎の流行シーズンは夏で、特に咽頭結膜炎はプールで感染することも多くあり、発熱や喉の痛みを訴えます。いずれのウイルスも伝染力が強く、ウイルスを効果的に排除できる薬がありません。感染してしまったら、目をこすったりタオルを共用したりせず、人に移さないよう注意することが大切です。
アレルギー性結膜炎
花粉症やハウスダストによるアレルギーが原因となって引き起こされる結膜炎です。目のかゆみ、充血、腫れ、涙目、目やになどの症状が表れます。
アレルギーは、アレルギー物質を異物と察知した体が、それを排除しようと必要以上に敏感に免疫機能を働かせるために起こります。花粉、ダニ、カビ、ハウスダスト、動物の毛、食べ物など、人によってアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)はさまざまです。治療にはアレルギーを抑える点眼薬や内服薬を使用します。